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2012年6月17日 (日)

フィアット(アルファロメオ)とマツダの業務提携とフェラーリを核とした新エンジン戦略

もうフィアットとマツダのスポーツカーに関する業務提携が発表
されてから時間が経つわけですが、その頃は当ブログが停滞
ぎみの時で触れずじまいになってまして、当ブログの趣旨から
一言書いとこうと思ってながらも生来の筆不精がたたって今ごろ
になってしまいました。 えぇ、のろまですとも・・・。

とまぁ、すっかり旬は過ぎたネタですでにあちこちで詳しい内容
や賛否について書かれていると思いますので詳細は省き、
筆者の考察を書きます。

大筋はマツダとアルファロメオ両ブランドで次期ロードスターと
アルファスパイダーと思われる小型の2シータースポーツカーを
共同開発するというもの。

ベースとなるのはある程度開発が進んでいると思われる次期
ND型マツダロードスターであるという。(写真は現行NCロードスター)
122
これについて色々な思いがあると思います。
マツダの技術はやっぱりすごいんだとか、なんでアルファにマツダ
なんだ!とか・・・・。

事情を知らない場合はどちらの陣営についても多少の誤解がある
かも知れませんがしかし、クルマに詳しい人なら案外ドライに結び
着いた話だと考察できるのではないでしょうか。
(マツダ側はアルファと組めることに嬉しさもにじんでいるようです)

マツダ側にしてみると現在会社の存続も決して安心出来る状態
ではない業績の中、大きな数や利益を見込めない遊びクルマである
ロードスターのモデルチェンジを成功させる為の提携です。
長年のパトロンだったフォードはすでに手切れ状態で新たな
パートナーが必要な事情もあり、フィアットとの提携はマツダ側も
願ったりでしょう。
これでロードスターのモデルチェンジに最終的なGOを出せ、今の
マツダのシンボル的存在をRX-7,8のように廃止せずに済みました。

かたやフィアット側は現行アルファスパイダーに代わるモデルの
開発に悩みがあります。
知らない人はロードスターのシャーシがアルファに採用されることに
鼻が高くなる思い(もちろん誇って良いのですが)もあるかと思います
が、けっこう選んだ末に自然に行き着く話でもあります。
というのも現行アルファスパイダーのシャーシはGM(ゼネナルモー
タース)系のもの。
それはフィアットがGMと提携していた頃のものですがそのGMとは
こちらも手が切れていて次期スパイダーのシャーシをどうするか
問題です。
自社のみでできれば良いですがスパイダーの販売台数からは
大きな投資は出来ず、スパイダー用に組める新たなパートナーと
シャーシを探していたとうかがえます。

更には次期スパイダーの雛形と言えるデュエットタンタが非常に
評価が高く、是非市販化の軌道に乗せたいところだったと思います。

2uettottanta Pininfarina (デュエットタンタ ピニンファリーナ)
123
しかしデュエットタンタのプロポーションはFR(フロントエンジン・リヤ
ドライブ)を想定して成り立っており(現行スパイダーは基本FF)
関係者はあのブレラの二の舞は踏みたくないと考えたと思います。
ブレラコンセプトはFRでスポーツカーとして優雅なプロポーションで
したが、諸般の事情で市販型はFFとしなければならず、良くまとめ
あげたのですがやはり成功とは言いがたい販売数だったでしょう。

そうなると手ごろなコストのFRシャーシを世界から探してみると・・・
ありました。(喜)日本に。
そういうことで自分は両者が幸せになれる良い業務提携だと。
もちろん知っている人は私が16年間NAユーノスロードスターを所有
していてロードスターに思い入れがあることを察すると思いますが、
現行ロードスターも本当に良いスポーツカーですし、現行スパイダー
もカッコイイと思いますが重くてFF(4駆もあり)であるGMシャーシ
よりも、FRで軽いロードスターのシャーシベースの方がスパイダー
には良いことだらけ(コストも含め)でしょう。

両ブランドともエンジン、ボディは独自のものを開発して載せるとの
ことで当初心配されたバッジエンジニアリングのような只のOEMで
無いのも安心して賛成できる点です。

資本提携に関しては含みを残しつつ両者否定してます。
これに関してはまったく興味は無い(ジョン・エルカン会長談)フィア
ットよりマツダのほうが考えるところがあるかもですね。
尚、一部の人はマツダでチンクやアルファが買えると思った人も
いるようですが現在の輸入車業界では非常に厳しいCIでブランドの
イメージを形成しているので昔のように国産のディーラーで扱うこと
は無いというのが自分の予想です。

アルファがFRに戻ってくるのを望んでた人も多いでしょうし、最近の
アルファロメオはスポーツとジュリエッタクラス以上は後輪駆動に
回帰させることを匂わせていますから期待しちゃいます。

さて、そこで絡んでくるのがもう一つの提携話であるグループ内での
エンジン供給のこと。

フェラーリはグループ内のマセラティやアルファロメオ用にV6エンジン
を供給する為、今後投資を行い新しい生産ラインを建設すると。
エンゾ存命のころとはいざ知れず近年ではマセラティやアルファ
ロメオにV8エンジンを供給していたので驚くことでは無いどころか
他社の物でなくグループ内の宝であるフェラーリの設計による
エンジンが載るならかなり良いインパクトを持って顧客に迎えられる
と思います。
これによりアルファの上級セダンにはV6が復活すると思われ朗報
だと思いますね。
もしかすると上記のスパイダーにも搭載されることになるやも知れな
いですな。

いやぁ、両話題ともこのご時世良いニュースとして支持したいです。

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コメント

そういえばバブルのころ
マツダがフェラーリエンジン搭載の
ランチアテーマ8.32を販売してましたなwあとアルファ155の兄弟車の
ランチアデドラとかも売ってたよ
だからランチアの親会社がフィアット
だったんで、あながち縁があったんだね

投稿: 333 | 2012年7月 5日 (木) 20時07分

333さん、こんにちは。

そういう時代もありましたね。
今から考えると大雑把な販売のしかたです。

縁と言えば確かにそうかもしれませんしマツダにはアルファをはじめイタリア車好きな人が多いようです。

投稿: porco | 2012年7月 5日 (木) 23時24分

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